届く場合と、届かない場合

 届くか届かないかの微妙な距離の時には、奇妙な日食になります。地球は球体ですから、太陽に向かって朝の地域と夕方の地域に対し、昼の地域は出っぱっていることになります。したがって、朝と夕方は本影が地表に届かず(金環食になる)、昼だけ本影が届く(皆既食になる)ことになるのです。このような日食を「金環皆既食」と言い、大変珍しいものです。20世紀には6回、21世紀には7回しか起きません。

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