Q2.観望・観測を含めて、持っていくと便利な小物はありますか?
A2.機材については他の項で述べていますから、ここでは機材以外のものを紹介します。
1.気温が高く、日射しが強いところで起きる日食の場合
まず「かさ」です。何を縁起の悪い! と思われるかもしれませんが、晴れたときほど傘が必要になります。つまりアンブレラではなくパラソルです。日食が始まる前に人間がダウンしないように、傘は必需品です。また、最近のカメラは電子化が進んでいます。当然熱には弱くなっています。機材を強烈な太陽熱から守るためにも、傘は必需品です。
次に「アルミホイル」もあると便利です。これも「熱対策」ですが、カメラやビデオ機材、望遠鏡のレンズ部分やモータードライブなどを覆っておくと、熱によるトラブルをある程度防げます。
2.気温が低い所で起こる日食の場合
まず防寒具です。人間用の防寒具は様々なものが販売されていますから、自分の観測地に合ったものを選びましょう。観測中は激しく動き回るわけではありませんから、どちらかというとスキー用防寒具より、山用や釣り用防寒具の方が適しています。体の末端部分(手足の指、耳など)は特に暖かくして下さい。
機材の防寒具は販売されていませんから、自分の機材に合わせて自作することになります。特に寒さに弱いバッテリーや液晶をどう守るか、十分に工夫して下さい。また、作ったら必ず事前にテストをしておきましょう。
3.共通に便利なもの
「ビニール袋」は大変便利です。これは自分の機材を組み立てたときに、それをすっぽりと覆える大きさのものがいいと思います。言わずとしれた「雨対策」です。スーパーやホームセンターで大きめの袋を購入しておきましょう。晴れた場合には、地面に敷いて座ることもできます。
また、「てるてる坊主」もなかなか効果的です。本来の目的より、外国人との会話のきっかけになります。
あとは一般の海外旅行と同じです。衣料、常備薬など万全に。
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